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2024年12月13日SDGs

11月度 勉強会

皆さんこんにちは!
季節も本格的に冬になり寒くなりました。

今月の工事部勉強会のテーマは【鉄骨建方の管理方法】でした。

鉄骨建方とは工場で製作された部材をパズルのように組み合わせて、建物の骨組みを作っていくことです。
これらを正確に組み立てることは建物の安全性や耐久性にとって大変重要となります。
今回は建入れ直し、高力ボルト本締めの管理方法についてご説明します。

鉄骨建方の管理においてまず初めに重要なのが「建入れ直し」です。
柱が真っすぐ立っていないと後々に外壁、屋根の作業時に支障となる可能性があります。
JASS6という規格に従い、倒れが柱の長さの1/1000以下、または最大10mm以下を管理許容差とします。
管理許容差内に収まっていることを確認して、次は高力ボルトの本締め作業に入っていきます。
まず建方を行う時は仮ボルトというものを使用していますので、そちらを正式なトルシア形高力ボルトに入れ替えていきます。
高力ボルトで建入れ直しを行った場合、ボルトのせん断応力やねじり応力に負荷がかかり、傷んでしまい本来の強度が保てない可能性があるため、建方作業には仮ボルトを使用するのが常識です。

本締めの工程については一次締め→マーキング→本締めの順に行います。
マーキングとは高力ボルトのネジ山からナット、座金、部材の表面まで白ペンなどで線を引くことで、一次締めと本締めの間にマーキングを行うことで、「適切に本締めされたか」確認できます。
本締めにより、マーキングをしたナットが回転します。座金、ネジ部、部材は回転しません。
上記の差を確認することでナットが所定の角度分、回転したかわかります。
もしナットとネジのマーキングにズレが無い場合、「共回り」を起こしているため、所定の軸力が導入されません。ボルトのセットを入れ替えて再度一次締めからやり直しとなります。
こちらも私たちは全数目視で確認する必要があります。

トルシア形高力ボルトはピンテールという所定の張力を加えると破断するようできていて、本締め作業完了の確認は一目で容易にできます。
しかし共回り等はマーキングのずれによってしか判断できないため、たかがボルトに白ペンという代物ではなく、こちらも立派な管理方法となります。
大きい建物になるとボルトの数だけで何千何万本となるのですから想像がつきませんね。

今回はこれぐらいにしておきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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