今回は、少し難しい話なのですが、建物が立っていくうえで非常に重要な『検査』の状況をお伝えします。
まず鉄筋の組立が終わったところで、「配筋検査」というものを行います。これは鉄筋が図面の通りに組み立てられているかを設計士様に立ち会っていただき確認していきます。
コンクリートを流し込むと見えなくなってしまう部分ですから、図面を見ながら、決められた鉄筋の太さ、長さ、本数、間隔を1ヶ所ずつ細かくチェックしていきます。
設計図には上の写真のような図が載っています。構造計算で算出された結果によって、配筋の太さ等が決まります。この図面を元に、現場と照らし合わせて確認していきます。
「配筋検査」も終わり、コンクリートを所定の形とおりにするための木の枠「型枠」を建込み終わったら、いよいよコンクリートを打設していきます。
今回もポンプ車を使って打設します。そして、コンクリートを打設する前に行うのが、コンクリートの「受入検査」です。
一口にコンクリートといっても、コンクリートには様々な材料が混ざっています。
決められた配合により、建物を支えるために必要な強度を得ることが必要です。
ですから、工場で練られたコンクリートを現場で受け取る際、決められた配合で運ばれて来ているかを検査するのがコンクリートの「受入検査」です。
コンクリートの空気量、スランプ(コンクリートの流動性を示す値)、塩化物含有量、コンクリート温度を計り、テストピース(コンクリートの圧縮強度試験に使用する供試体)を採取します。
この「受入検査」でコンクリートの品質を確認し、基礎コンクリートを打設します。
採取したテストピースは4週間後に圧縮破壊試験を行います。コンクリートの圧縮強度とはコンクリート打設から4週間後の材令28日の圧縮強度と定められています。
なので、試験の結果は4週間後になります。試験結果は後日報告します。
近所の保育園では、毎日運動会の練習を行っています。来年にはここでも賑やかな運動会が行なわれるのかと思うと、一層やる気が沸いてきますね!