6月の「山留め工事」での内容を皆さんに紹介させていただきましたが、
次の工程となる、「山留と」と「構台」工事を紹介していきます!
山留めと構台工事に先立ち、現在堀削を行っております!
赤い〇の中に突出されているH型の鋼材が分かりますでしょうか?
なんだろう!?
今回の堀削作業は敷地内の土を7m~5m程の深さまで掘ってオープンにしていきます。
そうなると敷地内に搬入車輌を入れることができなくなり、作業性も非常に悪くなることから、乗入れ構台(車が乗ったり作業場になるステージ)の設置を行います。
敷地内の7m~5mも堀削された上空に橋がかけられるイメージです。
仮設の施設ですが作業床となり、資材を仮置きしたりレッカーを据えたりする作業面に大事な役割をするステージです。
車輌や重機が乗って作業をすることから、現場の使用用途に合わせ強度計算を行い構台を支える柱を「セメントミルク工法(アポロン工法)」と呼ばれる工法で施工します!
とても長いですよね!!
上記の写真で分かりますがクレーンのような車輌にドリルがあり、より機動性や経済性が優れている機械となります。
荷重を支持する為に20m以上もある支持層まで到達しないといけないので、こんなに長いH型鋼材を2本繋いで挿入いたします。
セメントミルク工法は所定の削孔を行い、セメントミルクを注入した上でステージの柱になるH型鋼材をバイブレーターを利用して打ち込みます。
上記の写真がH型鋼材にバイブレーターが載って打ち込んでいる状況です!低振動型を選定・導入し、隣地の方々にご迷惑をかけないよう配慮いたしました。
構台用柱の施工が完了した後、徐々に堀削していき「山留め」工事を行っていきます。
「山留め」はまたなに?と思う方々もいらしゃると思いますが、土が崩壊するのを防止する工事です!
山留めの「山」が登山する「山」ではなく、ここでは「砂・土砂」の事を称します。
土留めと記載した方が皆さんが理解しやすいのではないかと思い表現しました。山留めと土留めでは同じ役割をしていると理解してください。
これから敷地内の堀削作業となり、地上より-7m程深く掘っていくので、土留め工事で打ち込だ鋼矢板が、周囲の土圧により崩壊してしまう恐れがあります。なので、対面の鋼矢板に突っ張りを設置して鋼矢板が崩壊しないよう山留工事にて補強をしていきます。
それが下記の図となります!
鋼矢板を支持する為に平行に設置しているものを「腹起し」と呼びます!
腹起しを設置してから、対面の腹起しに突っ張りの役目をしている部材が「切梁」です。
腹起しと切梁を補強する部材が「火打ち」です。
上記の図のような部材を設置していくのは、もう少し堀削作業が進んでからとなります。
次回の記事で実際に「山留め」と「構台」の設置となります。お楽しみに!!