＜お客様からの要望＞
・敷地の西側に大きな公園・遊歩道があり、団地に住んでいない方の通行も頻繁にあるので、工事中は誘導員の配置及び計画表示をして安全に工事を進めてほしい。
・外壁修繕のための足場を設置する範囲に桜の木があり、居住者の方は咲くのを楽しみにしているので伐採の計画になっているが工事が可能な範囲で残してほしい。また、工事に影響する最低限の枝払いは桜が散ってから行ってほしい。
・受水槽ポンプ棟の隣棟に夜勤の方が住まれているので、受水槽ポンプ室棟の音出し作業は午後からにしてほしい。

＜注意したこと＞
・高層棟2棟と低層棟4棟の外壁改修工事を行う中で、建物ごとに塗装パターンが違ったため、塗装作業員全員に周知できるように、細部まで見えるように外観パース図を拡大コピーしたものを掲示して、色の間違いが無い様に注意しました。
・エントランス改修を行う際、照明器具を撤去しなければいけなかったため、工事中は仮設の照明を設置し、夜になっても暗くならないように配慮しました。

＜実際の工事であったこと＞
・高層棟アプロ―チロープの床を塗床材にて仕上げました。施工完了後通行できるまでに16時間の養生が必要であったため、養生時間中は夜通し誘導員を配置し安全誘導及び階段を上がれない方の補助を行い、居住者の通行を妨げることなく、綺麗に仕上げることが出来ました。
・低層棟1階部分のバルコニーは専用庭となっているため、入居者様の私物が沢山置いてあったり、綺麗にガーデニングをしているところもありました。工事で汚したり、壊したりしないように厳重な養生を行い工事を進め、足場解体後も清掃を入念に行いました。
・塗料・防水材の溶剤系の匂いのアレルギーを持った居住者様がいました。特に溶剤系の匂いがきつい作業の際は事前にお知らせをし、不在にしてもらい作業を進めました。

＜その他＞
・住宅の敷地が狭く、工事関係車両を止めるスペースを確保するだけでも大変な中、ゴミ収集車の車路及び別途工事車両・引っ越し業者の車を止められるように、毎日駐車スペースの整理を行いました。
・高層棟西面の壁塗装は2色4パターンの色・パターン分けで、グラデーション仕上げを行いました。各々高さが違うため色分けの割付を行い、色・パターンを現地に記入し、作業員に一目で分かるように明示しました。
デザインをした東京の設計事務所さんが現地を確認した際に「綺麗に仕上がりましたね」とお褒めの言葉をいただきました。