＜お客様からの要望＞
・学校改修工事に当たり、児童や保護者様、近隣住民への安全を十分配慮して工事を進めてください。
・学校の南側にある講堂棟にエレベーターが無いので、2階で行事がある際は車椅子の児童を現場内通行させてほしい。
・R小塀改修の工事を行う際は、隣地と非常に近い状況の作業を行うので苦情のないように作業してほしい。

＜注意したこと＞
・校舎から仮校舎に行くための仮設渡り廊下があり、現場入口が仮設渡り廊下を跨ぐ形となっていました。工事車両通行時に児童、先生たちとの接触を防ぐ為、カーブミラーの設置及び誘導員を配置し第三者災害防止に努めました。
・解体工事での騒音・振動の被害を防ぐよう低騒音・低振動型の機械を使用し、学校運営を妨げないようにしました。特に解体工事に関しては夏休み期間中に全て完成させました。
・小学校改修工事では様々な物を使用する子供たちの目線・姿勢で品質管理に努めました。特に子供たちがよく手で触れる壁、ロッカー、建具等何回も直接手で触って綺麗な仕上がりになるようにしました。

＜実際の工事であったこと＞
・改修工事が80％以上進んだ12月頃に空調機械室で図面未記載の隠れていた石綿含有建材がある事に気づきました。石綿含有建材の撤去は解体書類だけで1ヶ月くらい掛かってしまいます。学校の引っ越し日程に影響のないよう施工業者の選定、書類の段取を速やかに行い工期内に撤去完了することが出来ました。
・本改修工事で塀改修工事がありました。学校内側の土の高さが高く、既存万台塀の撤去を行いフェンスを施工すると学校側の土が隣地側の民家に流れる可能性が予想されました。監督員に許可を得て新設するフェンス基礎の高さを上げる事で土留めの役割もできるよう配慮しました。
・工事終盤に既存校舎と繋がる渡り廊下に仮間仕切り撤去する時期がきました。まだ内部のクリーニング後のワックス掛けが残っておりましたが、ワックスの臭いが既存校舎にいかないよう撤去した後にシート養生を行い異臭の配慮を行いました。

＜その他＞
・本工事の検査員検査の際、各教室の掃除道具入れの扉についている磁石の強さが丁度よく「子供が使う気持ちを考えた施工だ」と、お褒めの言葉をいただきました。
・検査員検査完了後の手直し期間中に学校関係者様の内部見学がありました。色んな先生たちが触ってみたり内部を見ていただきましたが「内部の雰囲気が以前より明るくなって本当に嬉しい、ありがとうございます。」とありがたいお言葉をいただきました。