＜お客様からの要望＞
・内装仕上げは既存店舗と同じ雰囲気にしてほしい。
・バックヤード入口のミラー扉はパッと見た感じ扉とわからない形にしてほしい。
・店内のダウンライトは明るさ調整できるように調光機能をつけてほしい。
・TVを埋込にして壁からの出っ張り感をなくしたい。
・階段裏のスペースをなるべく広く使いたい。

＜注意したこと＞
・ショーケースの曲面壁に関して、窓枠との納まりが非常に難しく壁の割付をどうするか非常に悩みました。
窓枠がRになっている為、壁材も窓枠にい合せてRに加工する必要があるのですが、それが非常に難しく材料に余裕もないので細心の注意をはらいました。
・ランドセルフック横の固定棚に関しては、指示部分を見せたくないとの要望をいただいたので隠蔽する必要があったのですが棚としての強度を損なわないよう取付法に十分注意しました。

＜実際の工事であったこと＞
・今回の店舗は特殊な仕上げであったり、複雑な納まりが多くとても頭を使いました。
特にR形状の壁と、そこに取り付くR窓枠の取合は材料加工の難易度が高く、失敗もできない為、危険な箇所は一箇所ずつ捨て板で型取りをして、丁寧に加工を行う事でミスなく完成することができました。
・そのR形状に仕上げも、ただ色を塗るのではなくアンティーク感を出すために濃淡を付けてと塗装したり、部分的にペーパーを当てて色を透かしてみたりと試行錯誤を重ねました。最終的にはお客様のイメージと現地で微調節することで仕上りに大変満足していただくことができました。

＜その他＞
全体的に難しい工事だったので、計画時にどうすればお客様の満足いく出来栄えにたどり着けるか、すごく考える必要がありました。弊社ではあまり店舗内装を請負ことが少ない分、通常の考え方は捨てて180度新しい考え方を持ち、一つ一つ図面を作る事でどんどんイメージが膨らんでいきました。
そのイメージをお客様に共有することで理想とする形の店舗創りに携わることができました。