D107号棟他2棟他1団地外壁修繕その他工事
〈工事期間〉 H 29.06.14~ H 30.5.29
〈工事概要〉
鉄骨鉄筋コンクリート造14階建(109戸)
11階建(43戸)
鉄骨プレキャストコンクリート造11階建(65戸)
鉄筋コンクリート造8階建(52戸)
外壁補修工事・外壁防水(シーリング)工事
外壁塗装工事
鉄部塗装工事、屋根防水工事
既設タイル面外壁複合補修工事
玄関扉レバーハンドル化工事
避雷針取替工事
TV共同受信設備改修工事
<お客様からの要望>多くの方が日常の生活を過ごされている中で行う工事となるので、工事を円滑に行うためにお客様の安全性の確保、日常生活への配慮、工事内容の周知など、様々なことに対する十分な留意をして下さい。タイル面の剥落防止工法では、現場試験をしっかりと行い品質確保に努めてください。
<注意したこと>
入居者様の中にはお年寄りや小さな子供、身体の不自由な方など様々な方がおみえです。そのような状況の中での工事なので、作業員には作業中の言動・態度に注意し、入居者様の身になり、気配り・心配りを忘れずに工事を進めるように指導しました。塗膜防水工事では防水材の膜厚が品質を左右するので、電子膜厚測定器にて膜厚を測定し膜厚の確保に留意しました。また、外壁補修・シーリング工事では作業員の腕が品質に影響しますので、施工技能士が施工にあたるよう留意しました。
<実際の工事であったこと>
タイル面剥落防止工法は、既存の外壁と新しく施工する仕上を、ピンを打ち込んで一体化させる工事です。この工法では使用する材料の選定(アンカーピンの長さ)が重要となります。今回、既存のタイル下地の厚みを確認する施工前試験を行い、施工する箇所により既存タイル下地の厚みの違いがあり、使用する材料(アンカーピン)を設計仕様から変更する必要が生じました。発注者様に説明し、仕様変更を承諾いただき施工しました。屋上防水改修工事でコンクリートブロックの撤去をする際、騒音発生が少なく短時間で済むように「斫り工法」ではなく「カッター入れ工法」にて施工しました。「カッター入れ工法」でも騒音が無くなるわけではないのですが、入居者様のご理解・ご協力もあり無事に終えることができました。この工事では作業員の健康管理にも力をいれて、安全に工事が進められるようにしました。夏場は熱中症指数を作業員詰所に掲示するとともに、水分塩分補給・休憩のとり方を作業員に通達し、熱中症対策を講じました。 また、万が一の災害に備えAEDを現場に設置するとともに、普通救命講習を受講した者が常に現場に居るようにしました。
<その他>
途中、他の工事現場と作業が重なり、職人不足となることがありました。建設現場では職人不足は今後問題が大きくなっていくことが予想されますが、今後は現場での一切の無駄を省いていき、工事ができるだけ早く完了するようにしていきます。長い期間、入居者様の生活の中で工事をさせていただき、多くのご迷惑をお掛けしてきましたが、工事期間中には入居者様から「作業員の対応が気持ちよかった」というお言葉をいただくことがありました。入居者様に、常にそのように思っていただける工事を目指し、これからも努力していきます。