施主様からの要望
水廻りと部屋が一目瞭然で分かる様にしてほしい。
障害のある人が利用する施設なので「角」を減らしてください。

基本、設計図通りに建てていくのですが打ち合わせをしていく中で色々と気づかされる面がありました。障害を抱えた人が利用するのですが、その中でも重度の方ばかりだと着工してから知りました。なので障害者の目線に立つ事も大事ですが施設職員の障害者をお世話する目線に立っても考えて工事を進めました家具等の「角」には全て角当てを付けて障害者の方が転倒しても大丈夫な様にしました。


仕上がった床をすり足で歩いて、浮きや凸凹がないか確認し、お客様がより快適に使っていただけるように一枚一枚確認しました。
敷地を囲うバリカーとチェーンを取付ましたが、お客様のお話を聞いて、取り外しが少しでも楽にできるように半分に切断し、チェーンを再取付しました。
お客様はかばん屋さんということで展示室という部屋の壁にランドセル掛けを付けさせていただきました。お客様とよく話をして、高さや間隔も決めましたが、よりイメージを持っていただけるように実際に一つランドセルをかけた状態で確認していたき、その後施工しました。
建物引き渡しまでに細かい検査を何度も繰り返して、お客様が満足して頂けるように最後の最後まで確認やクリーニングを行い、お客様へ引き渡しをしました。
引き渡し時にお客様から「ご苦労様でした。ありがとうございました。」と言っていただけたのは何よりうれしく思いましたし、大変な現場ではありましたが、工期内に終わらせることができて、またお客様からその言葉を頂けて本当によかったと思っています。